鬼でありながらも医者として人を助け、炭治郎たち鬼殺隊のサポートにも協力していた珠世。
彼女は無惨に対して強い殺意を抱いていました。
今回は珠世と無惨の関係について考察していきたいと思います。
珠世とは
本来鬼になると無惨によって呪いをかけられますよね。
鬼が無惨の名を口にすると、とても痛ましい姿となって死んでしまうのです。
珠世は鬼ですが、この無惨の呪いを自力で解くことに成功しました。
そのため ある程度自由に行動もできますし、一緒にいる愈史郎という鬼の血鬼術によって さらに居場所を分かりにくくしています。
鬼は人間の血肉を喰らうことで有名ですが、彼女は自身の体に何かしらを施した結果、人間の献血から貰った少量の血液で生活できています。
炭治郎と禰豆子とは浅草で出会い、鬼を人間に戻す薬を開発するために禰豆子と鬼の血を採取するという協力を得ています。
愈史郎とは?
愈史郎は珠世が200年かけて鬼にした少年です。
200年間で鬼にできた者は癒史郎ただ一人です。
鬼にするためにかなりの苦労が必要になるのがわかりますよね。
愈史郎は病によって先が長くなく、珠世が鬼の説明をしたうえで鬼になり、命を助けてもらいました。
そのため彼は珠世に対して忠誠心が強く、珠世以外の人間や禰豆子にはかなりつんけんした態度になっています。
血鬼術
珠世の血鬼術は用途によってかなり使えるものになります。
自らの血で幻惑を作り、技によって血の匂いを嗅いだ者は視覚に模様のようなものが現れ、身動きがとれなくなってしまいます。
浅草で炭治郎を助けた際に出した技ですね。
またある時は、匂いを嗅いだ者の脳の機能を低下させ、虚偽を述べたり秘密を守ることができなくなります。
自白剤のようなものですね。
手毬の鬼との戦いで、無惨のことを吐かせ呪いを発動させたのも、この技になります。
無惨との因縁
では本題にまいりましょう。
なぜ珠世が無惨抹殺のためにここまでするのか……
それには珠世が鬼になったことに原因がありました。
人間の頃珠世には、夫と息子がいました。
ですが珠世は病気のために長く生きられないことがわかり、無惨から生き延びる方法を提案されます。
その方法は鬼になること……
彼女は成長した息子を見届けたい一心で、無惨の提案を受け入れてしまったのです。
鬼になってから事の重大さに気づいた珠世は、生き延びる理由だった息子や夫さえも喰い殺してしまう結果となってしまいました。
その後は自暴自棄になり大勢の人間を喰い殺してしまったそうです。
無惨へ悲痛な思いをぶちまける珠世ですが、無惨は飄々と「楽しそうに人間を喰っていたように見えたがな」と言ってしまうあたり、敵ながら怒りを煽るのが見事な無惨です。
無惨との関係
珠世は無惨の呪いを解いたり「臆病者」「いつも何かに怯えている」など、無惨のことを何か知っているような発言もあったことから
深く描かれてはいませんが、珠世は無惨と行動を共にしていたことがあったのではないかと考えられます。
無惨も珠世が大勢の人間を殺していた事を知っていましたよね。
そして「逃れ者」とされている珠世ですが
手毬の鬼との戦いで、炭治郎と戦っていた鬼が「そちらにいるのは「逃れ者」の珠世ではないか。これはいい手土産じゃ」と言っていることから、珠世は無惨から狙われていたのかもしれません。
そんなに深く追っていたという描写はありませんでしたが、珠世は無惨の呪いを唯一解き、人間を鬼にすることが出来た程の能力の持ち主です。
もしかすると無惨なら珠世の才能を利用して何か企むということを考えていたかもしれません。
無限城での戦い
無惨が産屋敷邸に現れたとき、珠世は無惨へ人間に戻す薬を投与することに成功しました。
その瞬間、無惨とともに無限城へ放たれてしまい、彼女の「誰か早く来て」という願いもむなしく珠世は無惨に殺されてしまいました。
無限城での戦いは様々な鬼もいて、鬼殺隊の面々がそれぞれの鬼に悪戦苦闘していましたが
やっと無惨と珠世のシーンが見えたと思ったら、いつのまにか無惨が珠世の頚を持っているというシーンでした。
珠世の最期の言葉が悲痛すぎて、心に刺さった読者はかなりいるんじゃないでしょうか……
しかしまだ、珠世の最後の攻撃である薬の投与の効果が現れていません。
このまま何も無く過ぎ去るだけという事は考えにくいので、どこかのタイミングで現れてくるに違いありません。
今後の展開
珠世は殺されてしまいましたが、彼女の意思を受け継ぐ愈史郎が現在かなりのファインプレーをしています。
彼も心の支えである珠世を失い決死の覚悟で戦っています。
今後の展開としては、珠世はいなくなってしまいましたが、人間に戻す薬の効果がどれほどなのかがわかってくる時期なのではないでしょうか。
今のところ無惨無双状態なので効果が全くないじゃないかと思われていますが、珠世が身を投げてまで薬を投与しているので、おそらくかなりの自信があったんじゃないかと思います。
同じ薬を投与しているはずの禰豆子には最新話での炭治郎を見る限り「人間に戻らず爆血で 炭治郎を治してくれたら」と願ってしまうのですが……
無惨にいたっては一刻も早く効いてほしいところですよね。
彼自身薬は克服したと思っているので
そこを突いてくれる事が 唯一珠世の死が無駄にならないものとなるのではないでしょうか。
胡蝶しのぶの毒が、最後の最後に童磨を倒したように…
人間に戻る薬ということは、鬼としての力が消えるのか……
しかし、ラスボスの最後としては呆気なさすぎる終わり方になってしまうので、やはり戦いの末の終わりになると思うのですが、そうなると力が消えるのでは無く、弱まるという事なのでしょうか……
もしくは、人間に近付くということで、太陽を克服するなんてこと……
そうなると逆に恐ろしいですね。
おそらく珠世の生きている姿はもう見れないと思いますが、今後も何かしらの形で登場する可能性は大いにあると思います。
それだけ珠世がこの作品のカギとなっているのでしょうね。
薬を打たれた無惨の 今後の状況に期待しましょう!
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