無惨の部下・上弦の壱として君臨していた黒死牟が、無限城での戦いで痣の発現について話していました。
今回は未だ謎とされている痣について考察していきたいと思います。
黒死牟の痣
まずは黒死牟と痣のことからみていきたいと思います。
黒死牟が人間だった頃の名前は継国厳勝
始まりの呼吸の剣士である縁壱の双子の兄ですよね。
彼は類稀なる才能の持ち主・縁壱へ嫉妬の念を抱いており、一度は離れ離れになるも
ある出来事で再会し、縁壱の後を追うように厳勝自身も鬼狩りとなりました。
縁壱には生まれながらにして痣があり、厳勝は鬼狩りとして呼吸を学び、鍛錬していくなかで痣を発現させています。
その時にわかった痣の副作用
25歳になる頃には死亡するという事実に対し悲観的になります。
縁壱を超えるためだけに人生をかけていた厳勝にとって痣の寿命は大きなダメージです。
そんな時に鬼舞辻無惨によって鬼になることを持ち掛けられ、厳勝は黒死牟として生きていくことを選びました。
黒死牟にとって痣の発現というのはどうしてもマイナスなイメージになっているようですね。
痣とは
そもそも痣って何なのでしょう?
黒死牟が言う痣についてみてみると
「痣によって身体能力が向上するが、たとえ変化があろうとも、寿命の前借りのようなもの」
「痣の者は例外なく25の歳を迎える前に死ぬ」
以上のようなニュアンスで発言しています。
人間には個人差があり、どう頑張っても実力以上の力を出すことは困難です。
しかし痣を発現させることによって、身体能力が一時的に上昇し、大きなエネルギーを消費するということになります。
そのため痣を発現させた無一郎が
「体温が 39°C以上になっていた」
「心拍数は 200を超えていた」と言っていたように、エネルギーを消費させるための条件を満たさなければ痣を発現させることはできません。
普通の人間が長らく生きるためのエネルギーを前借りした結果、25歳を迎える前に亡くな ってしまう……
まさに命の前借りともいえますね。
寿命を超えた者
現時点で痣が発現している者を挙げていくと、炭治郎、義勇、 無一郎、実弥、蜜璃、悲鳴嶼さんの 6 名です。
最初に発現したと思われるのは炭治郎です。
痣の特徴として、最初に痣が発現する者が現れると、その周囲の者も共鳴するかのように発現していくことです。
黒死牟との戦いで、彼は悲鳴嶼さんへ痣について話します。
悲鳴嶼さんは柱合会議で痣のことを聞いているため、驚くことはありませんでした。
そして「例外があったのだろう」と悲鳴嶼さんが黒死牟へ問うた時、黒死牟は答えられませんでした。
そんな痣を持つ者の中で、寿命である25歳を超えても生きていた者、その例外が縁壱でした。
縁壱の痣
縁壱は生まれながらにして痣を発現させていました。
そのことから父親にも気味悪がれ、忌み子として育ってしまった縁壱でしたが
才能はずば抜けており、最終的には無惨をあと一歩のところまで追い詰め、トラウマにさせてしまうほどでした。
厳勝が鬼になり黒死牟として生きていく中、痣の副作用によってすでに死んでいたと思われたはずの縁壱と再会しています。
その頃の縁壱の歳は 80歳を超えていたはずとのこと。
まさに痣の副作用を克服していますよね。
なぜ彼は 25 歳を過ぎても尚生きていられたのでしょうか?
いまの痣者と何が違うのか見てみると
生まれながらあった痣であるという所でしょうか…
炭治郎が元々あったのは痣ではなく火傷だと言います。
最終選別の際に同じ場所に傷を受け、戦いの中で痣が発現するようになりました。
それ以外で痣を発現させた柱たちは、元々あったわけではなく戦い中に発現したものです。
しかし、炭治郎の父である炭十郎を思い出してみると
彼にも痣のようなものが額にありますね。
しかも、炭十郎の年齢を考えると、ゆうに25歳はこえています。
彼もまた痣者であったと考えられます。
痣を克服する条件
どうすれば痣は克服できるのでしょうか?
特に悲鳴嶼さんは最新話の状況だと無惨を倒すのが先か、自分の寿命が先かという何とも綱渡り状態です。
痣の克服条件は現在のところ、残念ながらまだわかっていませんが、条件として当てはまりそうなものを考えてみましょう。
まずは痣を発現させてからの過ごし方
単純に言うと、使いすぎたエネルギーを今後のために節約しながら生きていくという考え。
痣によって前借りしたエネルギーはもう返ってこないので、残ったエネルギーを少しずつ 使っていくことで 25 歳という寿命を克服する……
例えば痣を発現させ、今後鬼殺隊としての活動をせず、最低限の生活を続ければ、省エネのような形で寿命は延びていきます。
話が少し逸れますが、炭治郎の父である炭十郎がエネルギーを消費する。
つまり痣を発現させるタイミングはヒノカミ神楽を舞う時だったのではないでしょうか。
彼は亡くなってしまいましたが、このエネルギーを消費させる機会がヒノ カミ神楽のみと割り切り、それ以外は床に臥せていたことで、本来の寿命よりも長く生きることができたのではないでしょうか。
生まれつきの痣
もしくは、縁壱のように生まれつき痣を発現させていると、生まれながらにして身体能力が長けており、寿命も人並み以上にあったのかもしれないという考えです。
あくまでもエネルギー消費の視点でみるとおかしくはないかなという印象です。
あとは痣に対して悲観を感じない者。
ある意味洗脳という部類に入ってしまうのですが、痣を発現させ寿命まで予測できている段階だと、私だったら毎日生きることに必死になってしまいます。
25 歳という期限、どの時点で死んでしまうかわからない……
そういった心身への負担が重なり、25 歳という寿命同様に亡くなってしまう?
まぁ、これは少しこじつけがましいですね……
鬼になる説
縁壱は炭治郎の祖先・炭吉に「道を極めた者が辿り着く場所はいつも同じだ」と発言しています。
現段階でこの「辿り着く場所」がどこかはわかっていません。
道を極めた者が痣を発現させ、辿り着く場所は 25 歳の寿命ということなのでしょうか?
そうすると縁壱は辿り着かなかったということになりますよね。
少し違う見方をすると、痣を発現させ寿命に対して強い悲壮感を持った者が辿り着く場所 が「鬼になる」ということなのでしょうか?
黒死牟のように、鍛錬して会得したものを自身の寿命によって途絶えてしまうことが無念である
人間からすると、寿命も延び自信の実力を十分に発揮できる身体能力
鬼になることをたいしてデメリットだとは思わないかもしれません。
厳勝は鬼狩りの頃から縁壱しか見ていないと思われ、縁壱以外の人間のために鬼狩りになったとは言い難いです。
そのため、無惨への感情も最初から怒りではないですし、鬼になることへの抵抗心ももしかしたら比較的薄かったのかもしれません。
また鬼である禰豆子も上弦の陸・堕姫と妓夫太郎との戦いで体に痣のような模様が浮き上がっています。
鬼にも痣がでるのでしょうか?
もしくは禰豆子のように人間の素質を持っていれば発現可能なのでしょうか?
同じく上弦の鬼であった半天狗も痣をみて「鬼の紋様と似ている」という描写がありましたね……
もしかしたらこの痣は鬼と繋がっているのかもしれません。
痣の発現は鬼滅の刃のなかでも大きな意味を持っており、読者もきっとわかっているようで本質がわかっていない存在のはずです。
この痣が意味するものが何なのか、寿命を克服するためにはどうしたらいいのか……
鬼との関係があるのか?
今後の展開で、どういった形で明らかになるのか気になるところです。
痣をすでに発現させたキャラクター、これから発現するキャラクターの今後を見守っていきましょう!
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